フロントミション ガンハザード(SFC) レビュー
はい、今回はスーパーファミコンで出たフロントミッションのスピンオフ、ガンハザードです。
最近、新作が出なくなって久しいフロントミッションです。
少し前にPS4でやっぱりスピンオフである「レフトアライブ」は例外にして、ナンバリングタイトルは、もうずいぶんリリースされなくなっていますね。
本来、有人型戦闘ロボットに乗って、戦場を戦い抜くシミュレーションRPGであるフロントミッションが、横スクロールのアクションRPGとして出された作品です。
世界観としてはナンバリングタイトルのパラレルワールドとなっており、オリジナルには出てこない国や組織などが登場します。
武器も比較的、この作品でしか登場しないものばかりですし、ヴァンツァーもここでのみの登場に限っています。
そもそも、機体のカスタマイズの自由度が高かったオリジナルと違って、基本的にはブースターなど一部のパーツを覗いて、それほど変更は出来ません。
ただ、機体や武器の熟練度、レベルなどにより成長していくシステム、いくらかボディの乗り換えも可能で、ある程度変更が出来ます。
そうしたヴァンツァーに乗り込んで、クーデターの起こった国から脱出したり、他国で起こった内戦に巻き込まれたり、テロリストに戦いを挑んでいくのですが、そうした世界で起こっている紛争の裏にある陰謀に迫っていくのが本筋のストーリーです。
途中、いろんな仲間に出会い、いろんな敵に出会い、味方かと思えば敵だったり、複雑な人間模様を醸し出していくわけですが、なかなかストーリー自体が練られていて、当時としては重厚な設定が溢れていた作品です。
ひとつひとつのステージがそれほど長くなく、むしろ短いくらいでサクサク進んでいきます。
おそらく、本作がアクションRPGでお金を集めたり、レベルを上げたりしながら物語を進めていく必要があるため、比較的同じステージを何度か繰り返すことから、中だるみを軽減する目的があるのかと思うのですが……一方で意図的に難易度を下げているようにも思います。
あまりに難しければレベルを上げていけば、いずれクリアできますし、僚機を連れていくこともできます。
ネットでは、いかに低レベルでクリアするかの縛りプレイをしている動画もいくつか見かけましたが、要するにクリア自体は難しくないということですね(苦笑)
アクションRPGといっても、それほどプレイヤースキルが重要視されるような作品でもありません。
純粋に、フロントミッションというゲームの新たな境地に向けての実験的な作品という感じでした。
現に、これ以降「フロントミッション エボルヴ」や、すでにサービス終了していますが「フロントミッション オンライン」、前述の「レフトアライヴ」など、アクションやTPSというジャンルにシフトしていく作品がいくつか出ています。
個人的には2005年の「フロントミッション5」以降、純粋なシミュレーションRPGが出なくなり、ナンバリングの代わりにジャンルを変更したスピンオフばかりが出されているあたり、シミュレーションRPGというジャンルそのものに、スクエアは行き詰まりを感じているのかなと思っています。
ただ、「レフトアライブ」にしても、「フロントミッション エボルヴ」にしても決して成功した作品とは言えないのが現状です(あくまで個人的見解です)。
もちろん、今回のガンハザードに関しては十分に楽しめる作品ですが、個人的には本来のフロントミッションの面白さを追求したオリジナルの続編が出ることを期待したいと思います。
というわけで、今回のレビューをまとめようと思います。
ランク | |
ストーリー |
:★★★☆☆ |
オリジナリティー | :★★★☆☆ |
グラフィック | :★★★☆☆ |
音楽 | :★☆☆☆☆ |
やり込み度 | :★★☆☆☆ |
ということで、今日はここまで。
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