考察『メタルギアソリッド3』リメイク発表
今朝からずっと管理人の周りではこのニュースで持ち切りです。
ずっと噂だけが先行し続けていましたが、ついに、メタルギアソリッド3のリメイクのニュースが公式から流れましたね。
ツイッターでもずっとトレンドに残り続けています。
今回、この情報について今の時点で分かることを調べたうえで、管理人なりにいろいろ考察してみました。
目次
公式からの発表内容
『METAL GEAR SOLID Δ(デルタ): SNAKE EATER』制作決定!
— メタルギア公式 (METAL GEAR) (@metalgear_jp) 2023年5月24日
メタルギアサーガの起源、BIGBOSS誕生の物語『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』のリメイク作。
究極のステルスアクションが現代に蘇る!
ティザーサイトhttps://t.co/78A7p69iT4#MetalGearSolid#メタルギアソリッド#MGSDelta#MG35th pic.twitter.com/ehCUJMk5bS
現状分かっている情報
この動画を観てからずっといろいろ調べているんですが、現状分かっていることだけ列挙していくと以下になります。
- PS5/Xbox Series X|S/Steam向けに販売。※PS4やSwitchには対応するというアナウンスは今のところない。
- 2004年PS2にて発売された当時のオリジナルのストーリー、世界設定に変更はなく、また日本語の声優陣にも変更はない。やや強調気味だったのは、すべて忠実に再現したリメイクであるということ。
- ということは、スネークの声は大塚明夫氏のまま。
- その上で最新のグラフィックと立体的なサウンド表現でリメイクする。
「メタルギア」開発チームより皆様へ#MetalGearSolid#メタルギアソリッド#MG35th pic.twitter.com/pErz7lJDX8
— メタルギア公式 (METAL GEAR) (@metalgear_jp) May 24, 2023
ネット上の反応
現状、おおむね、好意的な意見が多いようです。
その多くは当時のボイスそのままでリメイクが進められていることに起因しているようです。どの意見でもその点について、とりあえずほっとしたという意見が多かったですね。個人的にもその点は少し嬉しかったです。
また、ティザー映像を見た限り、その映像美から期待する人も多かったようです。
そして、そもそも現行機でメタルギア作品が遊べること自体が嬉しい……等々。
反対に今の時点で批判的な意見もそれなりにあります。
およそ予想通りではあるんですが、やはり小島監督がコナミを離れた際の一悶着について、当時からコナミに批判的な人たちは、そんなコナミの創るメタルギアを受け入れられないと語っています。
また、そもそも小島監督が制作に携わっていない時点で、根本的にメタルギア作品であることを認められない人たちもいます。
うーん、このあたりは、小島監督がコナミを離れてまもない頃に制作された『メタルギアソリッドサヴァイブ』を引き合いに出したりもしているんですが、まあ、実際、あれはかなり賛否の別れた作品ではありました。
今後の管理人の予想
あくまで管理人の予想ですが、
まず間違いなく3のリメイクで終わりということはないと考えています。
そして、今回の3のリメイクはかなりの傑作になると期待しています。まだシンプルなティザーしか出ていませんが、管理人はそう考えています。
理由はあの映像美ではありません。
ここからちょっと長くなるんですが、よければお付き合いください(汗)
そもそもコナミは小島監督が会社を去ったあとも、一度はメタルギアブランドを継続しようとしていました。
あの賛否凄まじい『サヴァイブ』がそうですね。
当時、スマホゲー移行とか健康ビジネスを主流にとか、いろいろ言われていましたが、それでも『あの』メタルギアソリッドシリーズです。
巨大なマーケットである海外市場でも充分戦っていけるフランチャイズをみすみす捨てたかったはずがありません。
ただ、当時のコナミが理解していなかったのは、
結局のところ、ファンにとってはコナミが作ったメタルギアではなく、小島監督が創った『メタルギア』なのであって、小島監督が関わっていないメタルギアはメタルギアではないという認識が、わりと共通して存在していたということです。
そして、それは今もなおリメイクニュースに対する否定的な意見の主流を占めています。
よくよく言われることですが、メタルギアソリッド(メタルギアとは区別)という作品は、かつてPS1版で出された1作目が、アメリカ、フォーチュン誌で
『20世紀最高のシナリオ』と評されるほどの完成度の高いストーリーです。
その完成度はその後の続編においても損なわれることなく高い評価を受けています。
そこには、小島監督の思想、哲学、世界観、文化的価値観など、ちょっとやそっとの浅知恵ではない深い思惑が刻み込まれています。
ただの戦争ゲームではない重厚なテーマに魅せられるファンは、監督こそがメタルギアそのものであるという認識を持ってこの作品を愛し続けているんですね。
一方で、監督自身は、プロらしくこう述べています。
MGSは僕が産み出した物であるが、僕の持ち物ではない。だからどういう形であれ、ファンがいる限り、MGSは創られる。僕が業界を去ろうが、この世を去ろうが、他の人気定番シリーズと同じ様に。
うーん、これだけの賞賛を受ける作品を世に生み出し続けてきて、自分の作品について、こうも一歩引いて語れる小島監督・・・。
こんな言葉、なかなか言えるものではないですね。本当に尊敬します。
ここまで職人気質な小島監督に対して、ファンの間ではやや神格化してきている気すらします(苦笑)
そんな小島監督が去って以降、メタルギアソリッドシリーズを継続しようとしたとき、凄まじい批判が上がったのは、正直、管理人としては想像しやすかったです。
まず、メタルギアソリッドは、その中心にあるのは『ミッション』なんです。
MMOにありがちな『クエスト』ではありません。
そこが大きな違いです。お使いゲームではないんです。
『ミッション』。それはそのミッションが果たされなければ、現実にとんでもない数の人々が犠牲になり、その後の歴史がありえないほど大きく歪められ変わってしまうくらいの深刻な事態に対処しなければいけないということです。そしてメタルギアでは、それをとてつもない量の政治的軍事的考察と、時代考証の末、よりリアリティのある世界観で表現しています。
その中心にあるのは核です。
それを人がその身に宿す2対の蛇、遺伝子、文化的遺伝情報ミーム、そして時代が取り囲んで成立しているポリティカル・フィクションです。
小島監督が言われる通り、「ゾンビなんて出るわけがない」んです(苦笑)
おそらく、小島監督が創るメタルギアが好きだったファンにとって、まずその点においてガッカリだったんじゃないでしょうか。
当時の批判の中にはそんな声が聞こえてきそうでした。
小島監督がコナミを去り、今後、永久にメタルギアに関わることがなくなったと知ったファンにとって、あのゾンビは凄まじい絶望を覚えたことでしょう(苦笑)
くわえて、あの作品には5の映像が多数流用されており、そのことが追い打ちにもなったようです。
小島監督が在籍したコナミで創られたメタルギアソリッド、その後、監督が去ったあとに創られたサヴァイブを見たとき、コナミ自身がメタルギアを分かっていなかった事実は、当時の悶着と合わせて凄まじい賛否が寄せられました。
その結果なのか、それ以降、コナミが『メタルギアソリッド』の新作を出すことはありませんでした。
おそらく、コナミも当時のファンの凄まじさによって理解したんでしょう(苦笑)
そうそう簡単には小島監督のいないメタルギアを出してもファンに受け入れてもらえない!!(笑)
さて・・・。
そんな2018年サヴァイブ・ショックから5年(笑)
5年です。
その間、ほとんどメタルギアの「メ」の字も出さなかったコナミが、新たなメタルギア作品を出すと発表したんです。
相当な覚悟ではないでしょうか!?
おそらく、批判は今後も出るでしょう。これまでの経緯を見ても、ちょっとやそっとの良作ではなかなか旧来のファンは納得しないのではないでしょうか。なかなか正当な評価は上がらないかもしれません。
結果的に大傑作といえる作品を、コナミは小島監督なしで創り上げてしまうかもしれません。
それでも批判したい人たちはけっこうな数でいるでしょう。
今回、コナミの制作陣は前述の通り、あくまでオリジナルのストーリーに忠実で、キャラクターデザイン、ゲーム性、ボイスも変更はしないとまず真っ先に発表し、さらにそれを再三に渡ってアナウンスしているあたり、
一番最初にファンが危惧するポイントを押さえてきています。
かなり慎重に言葉を選んで、そして何を最初に伝えるべきかを事前に充分準備して情報発信しているのを感じます。
その上で、このリメイク制作発表をしたんです。
今回ばかりはかなり自信があるのではないでしょうか。
正直、出れば肩透かしかもしれません。
でも、この凄まじいプレッシャーの中、5年以上かけてメタルギアを復活させようとしているんです。管理人としては、小島監督がいない作品とはいっても、今回ばかりは期待してしまっています(苦笑)
さらにですが、今の情報だけではなかなか判断しにくいですが、映像を見てもかなりの力の入れようを感じます。
正直、ここまでの映像美で再構成しようとしている3のリメイクと過去作のリマスターだけ出して終わりというのは、なかなか考えにくいです。
おそらく、3の売り上げや評価によっては、今回のゲームエンジンで今後もシリーズ継続を見越しているのではないでしょうか。
皆さんは、どう感じましたか?
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