あの夏、レトロゲームで燃えたチビっ子たち
レトロゲームって?
正確な定義は曖昧だと思うのですが、2018年現在、現行のテレビゲームといえばPS4、Nintendo switch、そしてXbox ONEだと思うのです。
携帯機だとニンテンドー3DS、PS VITA、スマホ各種でしょう。
レトロゲームはそういった現行機以前の旧世代ゲーム機で遊べるゲームのことです。
代表的なのがファミリーコンピュータ。
通称ファミコンです。
今のようなブルーレイやDVDといったメディア、あるいはデータそのものをネットからダウンロードして遊ぶのではなく、内臓電池を有したカートリッジ(カセット)等を本体に挿して遊ぶゲーム機が主流でした。
ソフト内にある電池によってバックアップメモリーを保存していた為、電池が切れれば、当然、中に記録されていたデータは消えてしまいます。
今のようなフラッシュメモリーとは根本的に違うものでした。
なので、よく電源トラブルなどでデータが消えてしまうことも珍しくなく、
せっかくの冒険の書(セーブデータ)が消えて涙を流すちびっ子や
大きなお友達も多くいたとのこと……うふふ。
こういう悲劇はまだいい方で、それ以前はパスワードを使ったデータの保存が行われていました。
パスワードって今じゃ、SNSのログインに必要な6~8文字くらいのパスワード(安全の為に、むしろ長いパスワードが推奨されているくらいだけど)だけど、当時(80年代くらい?)は50文字くらい入力させられることなんてザラだったのです。
毎回、ゲームを始める前にキーボードではなくコントローラーで一文字ずつ入力していたのですね。
でも、当時のファミコンの映像はドットが荒く、文字がはっきり見えにくいことがありました。
「ば」なのか「ぱ」なのか、ドットが荒れて見え難いというような……。
なので、よくこんな悲劇も起こりました。
当然ですが、呪文(パスワード)が違うのですから、ゲームを再開できません。
どこが間違っているのか、メモした最大50文字のパスワードの中から目を皿のようにして見て直そうとするのだけど、運よく間違いが発見できれば儲けもの。
中には、どう見てもメモ通りに入力できているはずなのに、パスワードが通らないこともありました。
たいてい、最初のメモが間違っているんだけど、中にはどう見ても間違っていないパターンもありました。
パスワードを毎回録画していたツワモノがいたそうです。
ですが、そんなツワモノを鼻で笑うかのように、「じゅもんがちがいます」と出てしまうことがありました。
そんな時はもう泣くしかありません。
けれど、そんな悲しみや怒り、苦しみを乗り越えて、当時のちびっ子たちは冒険の世界へと再び旅立って行ったのです。
中には、どう考えてもクリア不可能だと思うような今の進化したゲームからは想像もつかないような難易度……というよりむしろ不条理というしかないようなゲームもありました。
暑い夏の日、風鈴が鳴り響く中、家に集まって友達とケンカしたり、キノコの出る場所を教えてもらったり、笑って、泣いて、親に怒られて、ゲーム機を隠されて、数々の逸話と伝説、そして思い出をレトロゲームは当時のちびっ子たちに作ってくれました。
今のゲーム機も映像が素晴らしくなり、音声も当時とは比べ物にならないくらいよくなりました。
ネットで友達と一緒に遊んだり、便利になって、より楽しめるようになりましたが、あの当時のレトロゲームのような、なに?これ?というような驚き、たった数メガの容量いっぱいを使って、なんとか夢や希望、冒険を味あわせてくれたワクワク感とは違ったものになってしまったかもしれません。
あの頃をリアルに楽しんだ世代も、そうでない世代も、あの当時のゲームには、今のゲームにはない“何か”があったと感じさせてくれる、それがレトロゲームです。
レトロゲームで今遊ぶのに必要なものって?
さてさて、そんな夢いっぱいのレトロゲームを始めてみるのに必要なもの、
それは当然、ゲーム機本体とソフトですね。
これがないとどーにもなりません……。
当時のゲーム機本体を今でも中古で手に入れることは可能ですが、より廉価な互換機と呼ばれるものも出ています。
(FC互換機) エフシーコンパクトHDMI【FC COMPACT HDMI】
- 出版社/メーカー: コロンバスサークル
- 発売日: 2016/12/08
- メディア: Video Game
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当時はテレビに繋げるのに赤、白、黄色に色分けされたコンポジットケーブルが使われていましたが、最近はHDMIが主流なので、それに合わせた互換機も出てきています。
そして、少し前に話題にもなった、オリジナルハードそのままのデザインでありながら、あらかじめゲームソフトを内臓された本体もありましたね。
これらの利点は手の平サイズという場所を取らない大きさもさることながら、電源がUSBケーブルを使ってのバスパワーで動くことです。
当時のACケーブルは大きくて場所も取りますし、熱も持ちます。
USB電源だと、まず場所はそれほど取らないですね。
そして、何よりゲームソフトを幾つか内臓してくれていることです。
先にも書いた通り、当時のゲームソフトは内臓電池を有したバックアップメモリーの為、現在では中古ソフトの多くは、経年と共にすでにバッテリー切れでセーブできないことがよくあります。
内臓されたソフトで遊ぶため、そういった問題は解消されています。
また、昨今、レトロゲームが楽しんでいる人も多くいますが、なかなか一般のゲームショップやおもちゃコーナーなどでは、最新ハードはあっても、旧型ゲーム機の互換機を置いているお店はありません。
しかし、このクラシックミニは、当初、大きく報道されたこともあってか、わりとゲームショップなどで、今でも(2018年4月現在)よく見かけます。
ただ、デメリットもあります。
内臓されたソフト以外は遊べないことです。
ファミコンソフトを自分で買ってきても、これらのハードでは遊べません。
膨大なタイトルの中で、自分でソフトを選んで遊びたい場合には、ファミコンカートリッジをそのまま使える互換機、もしくはオリジナルハードを選ぶ必要があります。
オリジナルハードを選ぶのもいいですが、互換機の良さは、複数のハードに対して互換性を持っているものが、より廉価で販売されていることです。
ファミコン、スーパーファミコン、この二つに互換性を持っているハードもあれば、メガドライブやPCエンジン等など、それ一台で、幾つものハードに対応してくれているものもあるので、そちらを選ぶのもいいかもしれません。
ただ、なかなかどうして、互換機といいつつも、その互換性については、怪しいものも幾つかあるようです。
現状、もっとも評価が高くて便利なのはこれでしょう。
なんと、これ一つでファミコンはおろか、スーパーファミコン、メガドライブ、ゲームボーイやゲームボーイアドバンスなどの携帯ハードまで!
11ものハードに対応しているようです。
大きさはまさに手の平サイズ。
その上、HDMI対応。
驚いたのが、ゲームソフトそのものを本体にインストールが可能で、それによってセーブなども本体側で出来てしまうのです。
また絶えずネットからアップデートを繰り返していて、不具合の修正はもちろん、より進化し続けているのです。
レトロでありながら、現在の技術で進化した最高のレトロゲームハードと言えるでしょう。
ただ、値段が高い……。
互換機はたいてい本体が安いのだけど、これに限っては最新ハード並みの値段になります。だいたい2万円くらいしちゃうのです……。
数千円くらいが相場の互換機に比べて、格段に高いのです。
なので、ヘビーユーザーには向いているハードかもしれません。
これからちょっとだけレトロゲームを楽しんでみたいという人は、先にあげたクラシックで楽しんでみるのもいいかもしれません。
比較的手に入れやすく、また名作と言われた作品を網羅したラインナップが内臓されているので、コスパ的にはいい買い物になるかと思います。
自分でソフトを選んで遊びたい場合には、ソフト対応の互換機を選ぶことになりますが、今ではファミコンは当然のことながら、幾つものハードに幾つもの互換機が販売されています。
レビューなどで評価を見ながら購入してみるのもいいかもしれません。
また変り種として、これらの旧型ハードの多くは据え置き機でしたが、中にはこれら据え置き機のソフトを携帯型の互換機で遊べるようになっているものもあります。
あなたはどれがいいですか?
じゃ、今回はここまで。
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